実物から学ぶ描画の本質

実際の物体を前にして描くことで、形の理解が深まります。光の当たり方、影の落ち方、質感の違い。これらすべてを目で追いながら、手を動かす。そうやって自然に身につく観察力が、創作の基礎になるんです。

私たちのプログラムは、実物観察を通じて描く技術を段階的に育てていきます。最初は単純な形から始めて、徐々に複雑なモチーフへ。焦らず、じっくり向き合う時間を大切にしています。

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静物から人物まで、段階的な学び

最初は果物や瓶といった身近な静物から始めます。動かないものを相手に、時間をかけて形を追う。輪郭だけじゃなく、中の構造まで理解しようとすることで、ものの見方が変わってきます。

そこから植物、布、金属と、質感の異なる対象に挑戦していく。表面の光沢、しわの入り方、重さの感じ方。描き分けられるようになると、表現の幅が広がるのを実感できるはずです。

慣れてきたら人物デッサンにも進んでいきます。動くものを描くのは難しいですが、そのぶん学べることも多い。骨格や筋肉の構造を意識しながら、生きた形を捉えていく練習です。

実物を前にした描画の練習風景
1
基礎観察

シンプルな形状の静物を使って、輪郭と陰影の関係を学びます。鉛筆の使い方から始めて、線の強弱をコントロールする練習を重ねていきます。

2
質感表現

異なる素材の物体を描き比べることで、質感の違いを表現する技術を身につけます。光の反射や吸収、表面の凹凸をどう描き分けるか、試行錯誤しながら学びます。

3
人物構造

人体の基本構造を理解した上で、実際のモデルを前に描く練習に入ります。動きのある姿勢、自然な立ち方、座り方を観察しながら描いていきます。

経験豊富な指導陣

講師の西村隆史
西村 隆史

人物デッサン担当

美術大学で彫刻を専攻した後、長年人物画に取り組んできました。骨格や筋肉の構造を理解することで、より説得力のある人物表現ができるようになります。基礎からじっくり教えていきます。

講師の藤井優子
藤井 優子

静物デッサン担当

日常にある何気ない物の美しさを、どう画面に定着させるか。光と影の関係を丁寧に観察することで、立体感のある描写ができるようになります。一つひとつの発見を大切にしながら指導しています。

講師の岡田真紀
岡田 真紀

風景デッサン担当

屋外で実際の風景を前に描く経験を積んできました。空間の奥行き、空気感の表現、遠近法の使い方など、風景特有の技術を実践的に学べる授業を心がけています。

学習の進め方

半年から一年かけて、基礎から応用まで段階的に技術を積み上げていきます。焦らず、自分のペースで進められるカリキュラムです。

導入期(1-2ヶ月目)

描く道具の扱い方から始めます。鉛筆の持ち方、紙への力の入れ方、消しゴムの使い方まで。基本的なことですが、これがしっかりしていないと後で困ることになります。

  • 道具の特性理解と基本操作
  • 単純な立体形状の描写練習
  • 光と影の基本的な関係
基礎強化期(3-5ヶ月目)

様々な静物を描きながら、観察力を鍛えていきます。見えているものをそのまま写すのではなく、構造を理解しながら描くことを意識します。形の取り方、陰影のつけ方が少しずつ身についてくる時期です。

  • 複雑な形状への挑戦
  • 質感表現の習得
  • 構図の基本理解
応用展開期(6-9ヶ月目)

人物や風景など、動きのあるモチーフに取り組み始めます。静物で培った観察力を応用して、より複雑な対象を描いていく。失敗も多い時期ですが、そこから学ぶことも多いです。

  • 人体構造の理解と実践
  • 動きのある対象の捉え方
  • 空間表現の発展
表現深化期(10-12ヶ月目)

技術的な基礎が固まってきたら、自分なりの表現を探していく段階です。同じモチーフでも、人によって描き方は違う。自分の視点、自分の感じ方を大切にしながら、作品を仕上げていきます。

  • 個性的な表現の探求
  • 総合的な描写力の確立
  • 作品制作への応用
様々な段階の学習作品例